四季ムツコの備忘録(漫画とか)

漫画描いてる。日常ネタ漫画とかしょうもないこととか。

出張編集部レポ②

前回から続きまして出張編集部レポ第2弾です。

第1弾は出張編集部とはどんなものぞや、行ったらまずどうすればよいのかというようなふんわりとした説明をしました。

今回は私が実際に行ってみた感想を書きたいと思います。みんな怖くないよ〜!レポです。

ちなみに私が初めて行った出張編集部は2018.11.25 東京ビッグサイトにて開催されましたCOMITIA126です。

(2019年2月時点で私は3回のイベントの出張編集部に行っております)

 

 

出張編集部の受付開始時刻は9時半頃、各編集部の準備が整い次第始まります。

が、一般入場は11時からなので一般参加者は11時以降の受付になります。

一般参加だった私はサークル参加の方々より出遅れてしまう為、11時即行くぞ!と意気込んでおりました。

意気込んでおりましたが、私ズボラなもので当日朝に原稿印刷を試み、USBメモリを忘れる、データの保存形式を間違えるなど悲劇を繰り返し昼過ぎの到着となりました。

この時点で既に体力消耗し泣きそうになっております。弱い。

 

編集部に到着すると案の定持ち込みの人々で溢れかえっておりました。

と言っても全編集部が並んでいるわけではなく、誰もが知っている大手や、大手よりちょっぴり敷居の低いそこそこの有名どころが入れ食い状態でその他はそれほど…もしくはガラガラという感じ。

私はとにかくいろんなところに見て頂きたいと思っていたので、今回は大手は諦めて空いているところに行くことにしました。(でも名前も知らないガラガラなところは怖かったのでそこそこのとこを狙って行った)

 

ちなみに今回私が持ち込んだものたち↓

魔法少女モノのギャグ漫画(30p)

・女装マッチョ家政婦(夫?)の超短編(4p)

・女子高生と犬のシリアス短編(9p,制作途中で一部下書き状態)

上二つはpixivに掲載しております。ご興味のある方は読んでみてください!

 

1社目。編集者さんは男性の方。

コミックアプリでそこそこ知られているところ。Twitter広告で度々見かけるところでした。敷居は低いけれどある程度の知名度があるところなので混み具合もそこそこ。

ですが編集者さんも5人とやや多くいらっしゃったのでわりとスムーズに順番が回ってきました。予想外の早さで回ってきた順番、周りの持ち込みの皆様のクオリティの高さにこの時私の吐き気はピークに達していました。(私はコンビニ印刷でクリアファイルに挟んだだけの原稿を持ち込んだのに対し、周りはCOMITIA参加者というのもあってきちんとできている同人誌、あるいはA4サイズの生原稿を持ってきていました)

「なんだこのペラい原稿は。舐めているのか」という幻聴が聞こえる中なんとか吐き気を抑えました。編集さん読むの速い。ちゃんと読んでる?ギャグ漫画なんだけど全然笑ってない。もはや怒ってない?(被害妄想)

短いような長いような時間が経過し、読み終えた編集さんの一言。

「面白いですね(突然の笑顔)」

ほんまか?全然笑てなかったやんと思いつつ引き笑いで「ありがとうございます」と返す私。

その後も編集さんはどこが面白かったかページをめくりながら話してくれました。「あっ、ちゃんと読んでたんだ」と安心した。

悪い点もやんわりと指摘を受けました。終始優しく、アドバイスもちょっぴりあっさりしていたのは私の顔色が悪かったからかもしれません。

最後、名刺を頂ける…!かと思いましたが「ごめん、名刺切らしちゃった」とのことで連絡先だけ教えて頂きました。

名刺切らすって相当配っているのでは…?と勘ぐりつつ退散。名刺は滅多に渡さないものと思っていたのですが、案外そうでもないのかもしれません。編集者や編集部によるのかも?

 

2社目。女性。

1社目同様、コミックアプリでそこそこ知られているところ。カラーの縦長漫画が主流?

私が行った時には1人しか並んでおらず、すぐに見て頂けました。(確か編集者さんは3人でした)

1社目の編集さんに対し、こちらはとてもゆっくり読んで頂けました。じっくり読まれている…と有り難みを感じつつも読まれている時間がとてもつらい。とりあえず横の持込の方をチラ見してクオリティの高さに傷ついたりする。

相変わらず笑い声一つあがらないまま私のギャグ漫画は読了。

「面白いですね(やさしい微笑)」

ほんまか?(2回目)

本日二度目の疑いの眼差しとぎこちない笑みを向ける私に編集さんは優しく長所と短所を話してくれました。

長所については1社目と同じポイントを言って頂けましたが、短所についてはまた別の指摘を受けました。なるほどそういう視点もあるのか!ととても興味深い。

こちらの編集部が縦長カラー漫画形式をとっているのもあって、ウェブ掲載向きのアドバイスを頂きました。

背景を隅々まで描き込む必要はなく、顔漫画でもいいけれど場面転換の説明は必要。場所が変わったらそこだけは確実に背景をしっかり!というようなご指摘。

ギャグ漫画だけれど終始ギャグでいくのか?多少のシリアスを混ぜ込んで事を進展させないと読者は不安になったり飽きるかも…というご指摘。などなど。

最後、名刺を頂いて終了しました。

 

3社目。男性の方。

大手!!誰もが知っている大手!!!

終了時刻直前、わずかに空いた席に滑り込みました。閉店間際に滑り込んだ客みたいで心底申し訳なかった。

いろんな意味で胃を痛めながら、時間を考慮し魔法少女の作品のみ見て頂きました。

1社目と同じかそれ以上のスピードで読まれる私の作品。これは時間が切迫しているからなのか、じっくり読む価値がないからなのかと悲しい深読みが止まりませんでした。

最後まで読んで1ページ目から読み直された時は「私はなんてわかりづらい作品を作ってしまったのだろう…本当にすみません…」と心の中で勝手に謝罪した。

やっぱり笑うことなく読み終えた編集さんの一言。

「面白いですね(無表情)」

どうして?(動揺)(困惑)

正直信じられませんでしたが、その後に続いたお言葉の数々で「あっ、本当に面白いと思ってくれてたのか…」と心底ほっとしました。

そして短所のご指摘ですが、これまた前の2社とは違うご指摘。こちらはウェブ媒体より雑誌寄りな編集部だったからもあるかもしれません。

ウェブ媒体が主流の編集部に比べると、長めのストーリーを描く前提のアドバイスだったように感じました。1話がこれで終わりでいいのか?1話の段階で○○や××が必要なのでは?といった感じ。

それから新人賞のことも少しだけ話して頂けました。

受付時間が終了し周りが撤収作業に入る中、本当にギリギリまで見て頂きました…この日行った編集部の中で一番長い時間をかけて頂きました。

無表情で第一印象は怖かったのですが、最後ちょっとだけ微笑んで名刺を渡して下さったのでちょっとときめきました。(ちょろい)

 

 

というわけで私の初めての出張編集部は3社で終了しました。

ちゃんと前日に用意して朝一に突撃していればもう2社は回れたかもしれません。

他の方の出張編集部レポなんかを見ると、サークルを一切回らず効率的に動ければ1日に7社回ることもできるようですが、私には厳しいかな?と思いました。

正直持ち込む編集部や作品数によってかかる時間は全然変わってくるので、私にはこれが精一杯だったなと満足して帰りました。

 

私の初出張編集部レポは以上です。

どうでしょう?思っていたより優しそうじゃないですか?

私はボロクソに叩かれる覚悟で行ったのでかなり優しく感じました。

Twitterやpixivのレポで見かけた辛辣な出張編集部なんてどこにもないのでは〜?なんて調子に乗ってまた次のイベントで出張編集部に行き、ちょっとした洗礼を受けることになるのですがそれはまた後日…

 

次回、出張編集部レポ③。また書きます。

お楽しみに!